2020年02月06日

インプラントとスマホは・・・

3月のもくあみ会に向けて、症例を探していてインプラントとスマホはなんだか似ていると感じてしまいました。ともに便利であるが、「人が深く考えることを阻害する」存在ではないかと・・・そんな症例を紹介します。熊本では本症例は発表しません。
上越歯科医師会発表 3完成.008-001.jpg
初診は2001.10右上3の脱離と左側での咀嚼機能の回復を主訴に来院された患者さんです。57歳にしては欠損の進行が早く、既に大臼歯部支持は一箇所のみで、それも弱体化していました。犬歯部ガイドは不調和で、口腔内所見やパノラマからも咬合力の強さが疑われました。左下欠損部にはBrを切断したような状態でした。患者はまだ50代ということもあって、できるだけ固定性補綴物を希望されました。相談の結果、左下はインプラントを、左上にはBr形態(ダミー部に床)のテレスコープ義歯を選択しました。
しかし左上のテレスコープ義歯は2006年に左上67は歯根破折のため抜歯となりました。患者さんからは「可撤義歯はもういいからインプラントはできないか」と相談され、ここでインプラントを選択した場合、つぎの欠損が生じた場合のことを説明したのですが「できないんですか?」と言われ「できます」とインプラントを選択しました。
上越歯科医師会発表 3完成 2 のコピー.001.jpeg

上越歯科医師会発表 3完成.010-001.jpg
その後は2010年に右上3、2013年に右上6と欠損が生じる度にインプラントを植立することなりました。2019.3時点で、患者さんからは、「よく噛めるし、調子が良い」と言われますが・・・
上越歯科医師会発表 3完成.012-001.jpg
初診に比べ、歯周組織も安定していますが、咬合面の傷や下顎骨の変化に力の大きさを感じ、「あまり噛みすぎないように」と指導するしかないのが現状です。やはりインプラントとスマホはなんだか似ていると感じてしまう今日この頃です。

posted by ニレイ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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