2020年03月24日

MTMを応用した水平埋伏智歯(下歯槽管近接)の抜歯:2回法

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上記のパノラマ写真のような患者の下歯槽管に近接した左下水平埋伏智歯の抜歯は、今までは口腔外科に紹介していたのですが、様々な事情で当医院での抜歯を希望される方もいらっしゃいます。そんな場合は細心の注意を払って下歯槽管にダメージを与えないように抜歯していたのですが、非常に時間がかかるうえに外科的侵襲も大きく、なんとか安全に外科的侵襲も少なく抜く方法はないかと模索していました。

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そこで2回に分けて抜歯する方法を考えました、初回は歯冠を切断しフック(リガチャータイ用既製品)を設置し、6近心部にボタンを接着しエラスティックで牽引します。そのため外科的侵襲は比較的軽度で済むことも利点の一つです。歯髄の位置の影響でフックの設置が困難場合は生切しても良いでしょう。牽引方向は水平よりやや斜め上方が好ましいと考えています。
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3週間ほどで歯牙が近心移動したら通法どうり抜歯します。この時移動量に不足があれば再度歯冠を切断して同様の処置を繰り返しても良いと考えています。外科的侵襲も少なく、時間も大幅に短縮できると考えています。外科的手技に長けている方はその必要はないかもしれませんが、リスク軽減にはなるのではないでしょうか。7遠心の治癒も良好で、ブラシの挿入スペースも残しやすいと考えています。
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posted by ニレイ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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