2019年10月29日

診療室から施設・在宅へ 知って欲しい補綴物

先月、介護者に知っていただきたい補綴物について施設でお話ししてきました。その発端となった症例を紹介します。

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初診は1995.8 当時55歳の女性 カリエス・歯周病の治療を主訴に来院され、その後2018.6までの23年間定期的に通院されていた患者さんです。 2006.9には右上臼歯部にインプラントを植立しています。

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(介護スタッフが撮影してくれました)

2018.6以降リコールに来院されず心配していたのですが、脳梗塞を発症され重度の麻痺が残る状態で私の担当している施設に入所されました。しかし口腔ケア担当者は、この補綴物がインプラントと認識されずにいました。インプラントは、それと気づかず口腔ケアしていても、綺麗にさえしていただければ、それ以上は望むべくもないと考えていますが、もしテレスコープ義歯の患者が診療室への来院が不可能になり、私の管理できないところへいかれたらと考えるとその惨状は想像に難くありません。

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そこで、少しでも多くの方にテレスコープ義歯について知っていただき、特に取り外しの義歯であること、その情報を他施設の介護者と情報交換するきっかけとなればと思いお話させていただきました。介護スタッフに「取り外しの義歯はどれかわかりますか?」と意地悪な質問をすると、下顎の義歯と期待通りの答えをくれました。

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上顎の義歯がテレスコープ義歯で、取り外しであることを伝えバネ(クラスプ)のない義歯もあることをお教えしました。この義歯は取り外すと多くの汚れが義歯と一緒に取り外せ、外した口腔内も清掃が容易であることをお伝えしました。口腔ケアの時は必ず外して行うよう指導しました。また入院時など長期にわたり外していると、歯が動きはいらなくなるため、外しっぱなしにはしないように必ず看護師さんに伝えてもうようにお願いしました。

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また、テレスコープ義歯には様々な形態があり、バネがなくともピンク色の義歯床が確認されたら取り外しではないかと疑って、歯科医師に相談してくださいとお話ししました。またテレスコープ義歯というバネがない義歯があることを、他施設の介護職の友人や知人に伝えていただけたらともお話ししました。開業以来幾つかのテレスコープ義歯を作成しました。すべての患者さんがフォローできているわけではありません。私の手の届かないところで不遇な扱いを受けないためにも知識の拡散が必要と考えています。

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2019年10月01日

9月の活動

9月の主な活動は上越歯科医師会の郡市学会での発表と、担当している特養の夜間勉強会での発表でした。この発表の症例は機会があればアップしたいと考えています。
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特養では最近増えつつある、インプラントやテレスコープ義歯などの取り扱いや注意事項をお話ししました。その後、衛生士さんを中心に職員の皆さんに口腔ケアの実習を行いました。テレスコープ義歯はクラスプがないため、取り外しの義歯と認識してもらうことが重要と感じました。また誤嚥性肺炎などで入院した時に、病院で外しっぱなしにしないようにお話ししました。
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2019年08月25日

幻の・・・

諸事情あって2年ほど更新せずにいました。この間、成人病の改善のため妻を誘って山歩きなどをしていました。つい先日妙高市の「幻の大滝」に行ってきました。なぜ「幻」かというと国土地理院の地図に載っていないからとのことらしいです。しかし平成5年に市民グループが発見してから、結構有名になっているようです。ブログ再開にあたって何か良いきっかけをと考えていましたが、妙案も浮かばず、とりあえずこの滝の写真からスタートすることにしました。また、幻と言われないように月一くらいを目標に更新できればと考えています。

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         一応40メートルの落差があるそうです。

    大滝4.JPG 大滝9.JPG
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タグ:山歩き
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2017年01月09日

口腔ケア 日頃感じる問題点

開業から25年が過ぎて、患者さんの中には何らかの疾患で歯科医院への通院が困難になり、ご本人自身で身の回りのことがままならず施設に入所される方も増えてきました。長い間お口の中の健康維持に関わってきた歯科医としては、その後どうされているか心配な方も少なからずいらしゃいます。中にはお元気な頃には全ての歯牙が揃っていて失活歯が1・2本だった方が通院が途絶えて3年ほどして往診の依頼があり訪問すると、ほぼ全ての歯牙が隣接面からのカリエスでその惨状に言葉を失った経験があります。カリエスや歯周病は細菌性疾患であり、口腔ケアが重要なことは皆さんご存知なのですが、命に関わる主たるご病気の治療が最優先でお口の中までは気が回らないことも事実でしょう。ただ誤嚥性肺炎の予防に口腔ケアが重要といわれて以来その重要性は周知されたきたように感じています。
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私の担当している老健施設は衛生士が2名常勤していて、所長以下全ての介護に携わる方達を啓蒙し入所者の口腔ケアを比較的高いレベルで実践しています。しかし最近法令が変わりショートのロング使用(短期入所は連続して30日を超えて利用はできません。基本的には30日でいったん利用をやめなければなりません。しかし、退所予定日に利用者の心身の状態が悪化しており在宅に戻れる状態ではないと客観的に認められる場合などは30日を超える連続利用を認める場合がある。)という方法があり、老健施設への入所待ちの方などが使用されています。こちらではお願いしても、なかなか日々の口腔ケアが実践されずに困ってしまうことがありました。理由は様々あるのでしょうが、一つの原因が制度にあるのではないかと気付きました。それは基準を満たした老健施設では口腔ケア加算が認められるが、ショートではそれらの加算は一切認められないとのことでした。口腔ケアの加算のあるなしが原因の全てではないと思われますが、日々の様々な仕事に忙殺されている介護職員にとって口腔ケアの優先順位が下がってしまうも・・・
お口の健康維持に携わる我々歯科医が少しでも声をあげ、制度が少しでも良い方向に向かうように皆で努力していきたいと考えています。
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あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新潟は今年は雪が少なくて過ごしやすい日々が続いています。しかし鉛色の空は相変わらずです。年末年始はどこかへ出かけようかと考えていましたが、家を守る立場になって自粛していました。妹夫婦は比較的自由が利くためイタリアなどに行っていたようです。青空が恋しい新潟県人としてその時の写真をアップしてみました。春が恋しく感じられる今日この頃です。
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2016年12月04日

広島平和祈念資料館を訪れて

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11月末に大学の友人たちと広島に行ってきました。広島は学生時代に一度訪れて以来でした。前回も広島平和記念館を訪れて、その凄惨な事実に圧倒されました。今回は、この事実確認だけでなく、なぜ人はこのようなことができたのか、その時代背景などに思いを馳せながら見学させていただきました。
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当日は良いお天気で、原爆ドームもなぜか清々しく見えました。しかし約70年前この場所で起きたことを忘れてはいけないと強く思いました。また原発もその廃炉までの方法が確立されていない現在、経済的な理由だけで再稼動させるべきではないと感じた旅でした。

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2016年10月23日

BP製剤への疑問

骨粗鬆症患者へのBP製剤投与は年々増加傾向を示しているように感じている。臨床の現場では外科的侵襲にともなう顎骨炎や顎骨壊死の副作用が取り上げられてから下記のペーパーなどを参考に術前3ヶ月、術後3ヶ月の休薬を担当医師に対診しながら処置するようにしている。
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特にテレスコープのような2次固定の長期経過症例では数本の予後不安な歯牙を保存している場合も多く、3年以上の BP投薬患者では頻繁に休薬を繰り返すわけにもいかず、抜歯の時期や本数に苦慮することも多いのが現状です。しかし最近では、一部の担当医から休薬の必要なないといった指示をいただくこともあり、歯科医としては困惑することも経験しています。
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また本日、このような記事を見かけました。上記のペーパーは2012年のものですのでその後、 変わってきているのであれば早急に関係団体から指針を提示してほしいものです。頻回の休薬を苦慮し、まだ保存できそうな歯牙を抜歯しないためにも・・・
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2016年10月20日

開業25周年

柿崎に歯科医院を開業して25年が経ちました。この間多くの皆さまに支えられて、なんとかやってこれました。関係各位に感謝申し上げます。いつも一生懸命に支えてくれるスタッフと10月15日に食事会をしました。場所は板倉のプルミエというお店で、スタッフに全て手配していただき、楽しい時間を過ごすことができました。
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記念撮影はお酒の前に、まだ皆がただしい姿を保っているうちに撮影しました。
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食事とお酒を楽しんだ後、スタッフからサプライズでケーキと似顔絵をいただきました。とてもよく似ていて(本物より少し良くしてくれたみたいです)妻ともども感動と感謝でした。
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翌日は県歯科医師会のゴルフコンペでしたので、深酒はしないと公言していたにもかかわらず、楽しいお酒をたくさん飲み過ぎてしまいました。ゴルフの詳細は省きますが、楽しさの余韻の中ワンオン4パットという感じでした。
また、このような楽しい会ができるように地道に診療に臨んでいきたいと思いました。
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2016年09月13日

大山祇神社参拝

先週末は福島県西会津にある大山祇神社に参拝してきました。この神社は亡き母がつよく信仰していた神社で、毎年6月の大祭には欠かさず足を運んでいました。そんなありしの母を偲んで、妻が是非大山祇神社にお参りに行きたいということでお供することにしました。上越からは2時間くらいですのでドライブ気分で出かけました。
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御本社までは約4Kmと案内されていましたが、足の丈夫でなかった母が行っていたということもあり、ハイキング気分で歩き始めました。
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いきなり熊出没注意の看板があり、この件に動揺しながらも道中の心配はしていませんでしたが、なかなかアップダウンのきつい山道でした。
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足の丈夫でなかった母は、どんな気持ちでこの道を歩いたのか今では聞く術もありませんが、おそらく家族の安全などを祈念していただろうと妻とそんなことを話しながら歩きました。
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汗だくになりながら御本社にやっと到達することができました。信仰は自由でその力は計り知れませんが、まだ私にはよくわかりません。しかし、やはり何かを感じさせるような場所でした。一生に一度の願いは3年参ると、どんな願いも叶えて下さるらしいので、今度はその願いを探してから参りたいと感じました。往復2時間のなかなかハードはハイキングでした。興味のある方は是非出かけてみてください。

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2016年09月02日

8月を振り返って

今年の8月は母の新盆ということもあり、臨床以外で慌ただしい日々でした。一つは猫以外に主人不在となった母屋の整理でした。母は晩年、足腰が弱っていたため掃除がままならず、母屋はなかなか厳しい状況でした。夕食の片付けの後、妻がほぼ毎日夜11時頃まで掃除に明け暮れましたが、新盆にやっと間に合ったという感じでした。私は片付けが苦手なため、そばで助手を務めさせていただきました。やっと座敷の一つが畳の入れ替えが終了し元々の姿に復元できました。
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また、草や芝刈りも担当することになりこれが意外と難儀です。刈っても刈っても1週間で元どおりです。
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芝刈直後

また8月初旬には3年前から挑戦している県アマ予選にも参加しました。大会1週間前は診療後に車で30分ほどかかる練習場に毎日行き、1000球以上の打ち込みを行いました。結果は報われませんでしたが、一つ気付いたことがありました。それは、もう若くないため、急な練習は筋肉や関節に痛みが生じ、あまり効果がないとわかりました。結果は以下の通りです。
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今まで家の事は、母や妻に任せていましたが、今後はそうはいかないことを痛感した8月でした。
posted by ニレイ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記