2020年08月21日

エムドゲインとリグロス

初期治療のみで改善できなかっった垂直性骨欠損を持つ重度歯周病罹患歯には、歯周外科を行うことがあります。2003年頃からエムドゲインを使用していましたが、2017頃よりリグロスが保険適応となったため、患者負担の軽減からもこちらを中心に使っています。
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このデンタルの比較はエムイドゲインを使用した症例のもです。オペは2011.1です。歯周組織の改善は比較的長い時間をかけて変化しているように観えます。

下のスライドはリグロス症例のものです。デンタル上では比較的短期間に歯槽骨の改善が見られます。ただしデンタル上の見え方をそのまま鵜呑みにはできないと感じています。
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保険適応という経済的恩恵は術者・患者ともに大きいと感じています。ただしエムドゲインとは作用機序も変化も異なるものなので今後も注意深く経過観察が必要と考えています。
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2020年07月28日

梅雨の晴れ間に

6月の移転以来、なかなか雑用から解放されず慌ただしく暮らしています。コロナ収束の糸口も見えず、梅雨もなんだかすっきりとはあけてくれそうもありません。最近は梅雨の晴れ間を狙って散歩を楽しんでいます。特に上越市と柏崎市の間にある米山を写真に撮ったりして楽しんでいます。今回はその中のお気に入りの2枚を添付します。

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朝日池に映る逆さ米山

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梅雨の晴れ間に

よかったら、画像をクリックして大きくしてみてください。

なんだかどこかで見たことのある構図で、写真の才能はあまり感じられませんが、変わり行く季節を映す霊峰米山を観るとなんだか心が落ち着くようになりました。年をとったせいでしょうか。ちなみに米山は日本三薬師の一つで標高は993mです。
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2020年06月18日

診療所移転完了

29年前の6月12日に柿崎町に開業し、皆様に支えられて診療させていただいてきました。一人に車一台という地方の特徴に反して、患者駐車場が4台しかないため長い間、不便をおかけしてきました。新たな駐車場の確保が難しく、移転を決めたのは昨年でした。様々な問題を一つづつ乗り越え、診療所の移転を完了し、30年目の6月12日に診療を再開しました。
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今も愛着ある旧医院外観

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新しい移転先は、海の見える診療所です。

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柿崎の夕日は大変美しいので、興味のある方は一度遊びに来てください。
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2020年05月25日

診療所移転は・・・

昨年12月に診療所の移転を決め、アナウンスさせていただきました。その後、隣の空き地を無事譲受け(一部は借地)リフォーム業者を決定し色々取り組んできましたが、ようやく目処が立ってきました。診療所の移転引越しを6月7日 〜 11日に行い、6月12日から新しいところで診療を始める予定です。
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今度は駐車場を大きく確保できましたので、患者さんに、駐車スペースの不足で、ご迷惑をおかけすることもなくなると考えています。隣地地権者様との境界の話し合いもすみ、6月初めから舗装作業に取り掛かります。
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以前は住居部分の玄関だったところを、診療室入り口として使うことにしました。特養の担当医もしていますのでスロープは必須です。また自動ドアの設置も終わりました。コロナの影響で資材の手配が心配されましたが、業者さんの努力もあり、順調に進んでいます。
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なんだか忙しない毎日ですが、コロナに負けずに前を向いて頑張りたいです。
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2020年04月09日

庭の桜

上越でもコロナの患者が確認され、外出制限を必要とする状況になってきました。高田城址公園の桜は満開ですが、ここは自粛して庭の桜で花見をすることにしました。

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ソメイヨシノではありませんが、それなりに可憐な花が心を和ませてくれます。皆で自粛して、この厳しい状況が1日でも早く改善されますように祈念しています。
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2020年03月24日

MTMを応用した水平埋伏智歯(下歯槽管近接)の抜歯:2回法

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上記のパノラマ写真のような患者の下歯槽管に近接した左下水平埋伏智歯の抜歯は、今までは口腔外科に紹介していたのですが、様々な事情で当医院での抜歯を希望される方もいらっしゃいます。そんな場合は細心の注意を払って下歯槽管にダメージを与えないように抜歯していたのですが、非常に時間がかかるうえに外科的侵襲も大きく、なんとか安全に外科的侵襲も少なく抜く方法はないかと模索していました。

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そこで2回に分けて抜歯する方法を考えました、初回は歯冠を切断しフック(リガチャータイ用既製品)を設置し、6近心部にボタンを接着しエラスティックで牽引します。そのため外科的侵襲は比較的軽度で済むことも利点の一つです。歯髄の位置の影響でフックの設置が困難場合は生切しても良いでしょう。牽引方向は水平よりやや斜め上方が好ましいと考えています。
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3週間ほどで歯牙が近心移動したら通法どうり抜歯します。この時移動量に不足があれば再度歯冠を切断して同様の処置を繰り返しても良いと考えています。外科的侵襲も少なく、時間も大幅に短縮できると考えています。外科的手技に長けている方はその必要はないかもしれませんが、リスク軽減にはなるのではないでしょうか。7遠心の治癒も良好で、ブラシの挿入スペースも残しやすいと考えています。
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2020年02月07日

氷柱発見

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今年は、暖冬で新潟でも本当に雪が少なく除雪の心配もなく春先の農家の水不足を心配していたのですが、昨日・今日と一気に冷え込んできました。本日、道路脇に枯れ草の氷柱を発見し、思わず路肩に車を止め撮影してきました。蔵王の樹氷とは比べるべくもありませんが、なかなか面白い造形ではないでしょうか? 暖冬で草が枯れても完全に倒れない状況下、急な冷え込みと風により創られたと考えています。奇跡の造形?かな
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2020年02月06日

インプラントとスマホは・・・

3月のもくあみ会に向けて、症例を探していてインプラントとスマホはなんだか似ていると感じてしまいました。ともに便利であるが、「人が深く考えることを阻害する」存在ではないかと・・・そんな症例を紹介します。熊本では本症例は発表しません。
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初診は2001.10右上3の脱離と左側での咀嚼機能の回復を主訴に来院された患者さんです。57歳にしては欠損の進行が早く、既に大臼歯部支持は一箇所のみで、それも弱体化していました。犬歯部ガイドは不調和で、口腔内所見やパノラマからも咬合力の強さが疑われました。左下欠損部にはBrを切断したような状態でした。患者はまだ50代ということもあって、できるだけ固定性補綴物を希望されました。相談の結果、左下はインプラントを、左上にはBr形態(ダミー部に床)のテレスコープ義歯を選択しました。
しかし左上のテレスコープ義歯は2006年に左上67は歯根破折のため抜歯となりました。患者さんからは「可撤義歯はもういいからインプラントはできないか」と相談され、ここでインプラントを選択した場合、つぎの欠損が生じた場合のことを説明したのですが「できないんですか?」と言われ「できます」とインプラントを選択しました。
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上越歯科医師会発表 3完成.010-001.jpg
その後は2010年に右上3、2013年に右上6と欠損が生じる度にインプラントを植立することなりました。2019.3時点で、患者さんからは、「よく噛めるし、調子が良い」と言われますが・・・
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初診に比べ、歯周組織も安定していますが、咬合面の傷や下顎骨の変化に力の大きさを感じ、「あまり噛みすぎないように」と指導するしかないのが現状です。やはりインプラントとスマホはなんだか似ていると感じてしまう今日この頃です。

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2019年12月30日

ARAIの危険な奴ら

復活したARAIスキー場へ雪の降る少し前に食事に行ってきました。雪のないスキー場は閑散としていましたが、なかなかバブリーな雰囲気でした。
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食事はピザと甘辛い鳥のから揚げのようなお料理をお願いしました。その時、遭遇したのがこの写真の危険な奴らでした。
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辛いものは嫌いではないのですが、なかなかデンジャラスな辛さでした。やはり韓国の方は辛いものがお好きと従業員の方が教えてくださいました。
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17歳の介護犬

12月14日で我が家の愛犬レオが17歳になりました。3人の娘たちが「面倒は自分たちでみる」旨の誓約書を持って犬を飼いたいといってきてから時は過ぎて、大学進学を機に一人欠け、二人欠けついには妻だけが愛犬の面倒をみている状況になってしまいました。17歳といえば人間に換算すると90歳越えとのことで、多くの障害を抱えています。1:脱腸による排便障害 2:白内障 3:後肢筋肉の弱体化などにより要介護状態です。特に排便障害は深刻で、妻の神の手の助けがないとうまくできない状況です。そのためぺットホテルにあずけることもできず、妻は日帰り以外は旅に出ることもできません。当の本人は写真のように呑気に日々を過ごしています。あとどれくらい一緒に過ごせるかは?ですが、まだまだ可愛いやつです。
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