2021年07月24日

ND例会発表



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7月21日に NDの会の例会で前歯部補綴の発表をしました。このスライドの患者さんは右上1補綴物色調の不調和を主訴に来院されました。補綴物除去後、歯内療法、歯根漂白、ファイバーポスト築造、概形成、TEK調整、印象採得後 emaxにて補綴した症例です。
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技工士さんの高い技術のおかげで患者さんの主訴も無事改善されました。自然観の再現には、このようなステップを踏む方法が、今のところ、最も有効ではないかと考えています。
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本題はこのスライドの症例です。初診は2002.9・前歯部左上1の色調を主訴に来院された患者さんの正面観の写真です。当時42歳の女性でした。
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初期治療を経て、歯冠部離開が改善したのちに左上1の補綴物を除去し現在と同様の手法で補綴物を完成させました。写真は2003.11です。
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それから18年後の2020.8の正面観です。補綴した左上1切端が短く見えるようになりました。この現象についての考察を今回の例会では発表させていただきました。詳細は割愛しますが補綴はやはりむずかしいです。
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2021年06月29日

開業30周年

6月12日で開業30周年・移転1周年を迎えることができました。これも皆様のお引き立てのおかげと感謝しています。コロナ渦中、皆でお祝いをすることもできない状況だったため、記念のどら焼きを作成しスタッフ及び近隣の方々にお配りさせていただきました。
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また。スタッフからは素敵なプレゼントをいただきました。感謝の気持ちを忘れずにこれからも、地域の歯科医療に貢献できればと思いを新たにしました。そんな思いから難治性の歯周炎やインプラント周囲炎の治療に必要と考えていたEr-YAGレーザーを導入しました。今まではCO2レーザーのみを使用してきましたが、これで対応出来る病態が増えると考えています。
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また、TEKや義歯の修理の際にレジンの削片が飛び散らないように、削片の集塵機をもう一台導入しました。
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まずはもう10年を目標に精進したいと思います。目指せ生涯現役!
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2021年05月26日

油断大敵

運動をして、ついうっかり指先に大きな力をかけてしまい、今まで経験したことのない妙な感覚を感じました。不安とともに指先を見ると右手中指の第一関節から直角に曲がった状態でした。あまり痛みがないので安心して指を伸ばそうとしてもなんだか、指がいうことをききません。
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帰省していた娘に聞くとマレット指という状態と教えてくれました。下図のような状態。または骨折を伴う場合もあるとのことでした。
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一応、X-P撮影してみましたが、骨折は確認できませんでした。現在6週間安静にしているところです。ほんの一瞬の油断が大変なことになってしまいました。幸い仕事に支障はありませんが、これが人差し指だったらと思うとぞっとします。還暦も近く様々な機能が低下してきているので、慎重に生活していきたいと思いました。
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2021年04月23日

散歩で見つけたもの

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雪解けを待って、米山の麓にある柿崎ダムに散歩に行きました。柿崎川ダムは、河口から約14km上流に位置し、新潟県上越市柿崎区東部の小村峠(米山の一角)を源とする2級河川柿崎川の上流を集水域とする多目的ダムです。ダムから妙高三山を眺望でき、春は新緑と桜、秋には米山、尾神岳を含むダム周辺の紅葉が楽しめます。また、新潟県土木部で管理しているダムの中で唯一「海」を望むことができます。
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ダムの遊歩道を散歩していると、雪解け水を満々と湛えた側溝に見慣れぬ物体を発見しました。
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白いまゆ玉のようなものの周りに粘液質のものが覆っているような状態で幾つもの塊が確認されました。その見慣れぬ不気味な姿に思わずシャッターを切ってしまいました。帰ってからネットで検索するとどうやら、クロサンショウウオの卵塊らしいと判明しました。興味のある方は一度訪れてみてください。4〜5週で孵化するそうですので、しばらくは観察できます。また人に会うことは稀でコロナのこの時期には最適な場所です。

クロサンショウウオ;繁殖形態は卵生で、2-7月に、水溜り、湿地等に、透明な層と白い層に包まれ、アケビの果実のような形で20-80個の卵を収めた卵のうを1対産む。このため卵のうは白色不透明であり、全体が透明な多くのサンショウウオのものと外見が異なる。卵のうの先端は柄のようになりこの部分を水草や枝等に付着させる。

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2021年03月16日

ある破折歯の経過 その1


これはある歯科医の、自らの破折した歯牙の経過である。
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患者は50代の男性、以前より右上6の咬合痛を感じていた。最近自発痛もありデンタルを撮影した。近心頬側根に破折線とその周辺に透過像を認めた。2018.4のことであった。
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2018.11 いよいよ痛みが強くなり補綴物とメタルコアーを除去した。デンタルにはより明確な破折部が確認できるようになった。
実際は懇親会後の酩酊した状態で、痛む歯冠を必死にジグリングした結果、嫌な音と一瞬の痛みの後にコアごと取れた。この後熟睡し翌朝血の付いた枕に驚いたことを少し覚えている。
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しばらくして、スタッフに口腔内の写真を撮影してもらった。破折線は近心頬側根から口蓋根に及んでいるように見えた。
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2018.11 食事の際にとても不自由なのでとりあえず破折片を除去することとした。浸潤麻酔までは順調だったが、破折片の除去が思うようにいかず、時間がかかってしまった。搔爬もうまくできず、破折部の処理もうまくはできなかった。自分でできることの限界を感じた。
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破折片の先端が湾曲していたため、自分の手の入る方向からでは、近心頬側根にアクセスするのが困難なためだった。
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その後、コアを築造して斬間的補綴を行いなんとか、2020.9頃までしのいでいたが、咬合痛などの症状悪化のため、もう自身の手には負えないと思い、信頼している先輩に治療をお願いすることにした。骨の治癒形態を見ると、紺屋の青袴みたいなことをと反省した。ここまでが私の破折歯の序章で、この後の経過は、また後日に報告させていただきたい。
posted by ニレイ at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2021年01月27日

大雪のあとには



今回の大雪は、かつて経験したことのないふり方でした。それでも自宅の方は雪吊りや冬囲いをしていましたので、雪がある程度溶けてこないと被害は確認できな状況です。雪の壁はかつて経験したことのない高さになりました。
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新しい歯科医院は自宅より海沿いのため、降雪量は比較的少ない地域ですが、今回はやはり想定以上の降雪でした。こちらの箱庭は雪囲いをしていませんでした。椿や山茶花は幹から裂けるように折れて、サンザシとおもわれる木は根元から折れました。少し雪が解けたので折れた部分を撤去して集めました。向かって左の緑の山がそれです。また修復できそうな枝には接ぎ木用の補修材で養生しました。
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被害の全体像は、まだ把握できませんが、なんだか大変なことになりそうです。大雪は日常を非日常に変えてしまいますが、悪いことばかりではありません。下の写真のような幻想的な風景が、天候の移り変わりとともに観ることができます。これも大雪の後だから見ることができると思えば・・・・
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でも、もう大雪は勘弁して欲しいです。
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2021年01月06日

笑門来福

あけましておめでとうございます。
昨年は、コロナの猛威にさらされた一年でした。年の瀬には我が愛馬が喉頭蓋エントラップメントからDDSPを発症し、事実上の引退を余儀なくされ、12月31日にはもみじマークの方に信号で停止しているところ、おカマを掘られてしましました。これで一年の厄落としができたと前向きに捉えていましたが、年末年始は強烈は寒波が襲来し比較的雪の少ない我が町にも一晩で大量の降雪があり、我が愛用のスコップではどうにも太刀打ちできず、除雪車の助けを借りる顛末となりました。
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(画像をクリックして拡大してみてくださいね)
次から次へと起きる出来事に、最初は落ち込んでいましたが、なんだか少し可笑しくなってきて笑ってしまいました。「笑う門には福来たる」年が明けても、コロナの猛威は収まる気配もありません。大変な状況に変わりはありませんが、笑顔を絶やさずに過ごしていきたいと思っています。
posted by ニレイ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年12月01日

岩の原葡萄園 第一号石蔵

3蜜を避けて、出かけてきましたが近場でもまだ見ていないものがたくさんあることに気づきました。牧村の次郎長人面岩や古墳群などは全く今まで知りませんでした。先日、牧村の次郎長人面岩を目指しましたが道が狭い上にアラレが降ってきたため、あと2キロに迫りながら断念しました。このままでは寂しいので帰りに岩の原葡萄園に立ち寄り、これまた初めての石蔵を見てきました。
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明治27年建造の第一号石蔵は、現存する日本最古のワイン蔵として国の登録有形文化財と成っています。地下水と冷気(冷気隋道)によって第一号石蔵は冷やされていたそうです。
もし、近くに立ちよる機会があったら訪れてみてください。
posted by ニレイ at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2020年10月31日

国宝・旬を求めて

春の歯科健診がコロナの影響で、全て中止になっていましたが、秋になりそれらをすべて行うことになり、ここのところ木曜日は大忙しです。休日はgo toもあり密な状況が避けられないため、出かけることは自粛していますので、貴重な平日のお休みがない状況が続き、閉塞感を感じていました。29日の健診が早く終わったため、旬と紅葉を求めて近場の国宝のある長野県上田市に出かけてきました。
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安楽寺です。鎌倉時代におこされた禅宗のお寺です。ここの三重塔が国宝となっています。
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お寺と紅葉を堪能した後は、食欲を満たすため旬を求めて山へ向かいました。
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季節限定の小屋で、旬のものをいただいてきました。また明日から頑張れそうです。
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2020年09月30日

国宝 瑞龍寺

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先日の連休に、不意に思い立って富山高岡にある国宝瑞龍寺に行ってきました。当日はお天気にも恵まれ瑞龍寺から前田利長公墓所から高岡大仏古城公園と散歩してきました。
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瑞龍寺は、富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院。山号は高岡山。本尊は釈迦如来。開基は加賀前田家3代目当主前田利常、開山は広山恕陽。高岡城を築城してこの地で亡くなった前田家2代目当主、前田利長を弔うために建立された。仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として、1997年に国宝に指定 ウィキペディアより
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高岡大仏、日本3大仏の一つらしい。瑞龍寺が想像より随分立派だったため、大仏は少し小ぶりに感じられましたが、きっちり手を合わせてきました。
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新潟の連結バスにそっくりと思い、思わず撮影しました。その後線路を発見し路面電車とわかりました。
コロナで遠出や宿泊は自重しています。身近にこんな立派なお寺があったとは、様々な状況下でも色々発見があると感じました。好奇心を失わないようにしたいと再認識しました。
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posted by ニレイ at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記