7月21日に NDの会の例会で前歯部補綴の発表をしました。このスライドの患者さんは右上1補綴物色調の不調和を主訴に来院されました。補綴物除去後、歯内療法、歯根漂白、ファイバーポスト築造、概形成、TEK調整、印象採得後 emaxにて補綴した症例です。
技工士さんの高い技術のおかげで患者さんの主訴も無事改善されました。自然観の再現には、このようなステップを踏む方法が、今のところ、最も有効ではないかと考えています。
本題はこのスライドの症例です。初診は2002.9・前歯部左上1の色調を主訴に来院された患者さんの正面観の写真です。当時42歳の女性でした。
初期治療を経て、歯冠部離開が改善したのちに左上1の補綴物を除去し現在と同様の手法で補綴物を完成させました。写真は2003.11です。
それから18年後の2020.8の正面観です。補綴した左上1切端が短く見えるようになりました。この現象についての考察を今回の例会では発表させていただきました。詳細は割愛しますが補綴はやはりむずかしいです。